先日、階段下の収納スペースを久しぶりに開けてみました。
「懐かしい!!」
20年ほど前?ちょっとした小物と共に静岡の実家の母から送られてきた小、中、高校生時代の学校の賞状やピアノのコンクールの賞状など思い出の品々が出てきました。
久しぶり時間を忘れ、思わず見入ってしまいました。
その中に、生徒さんたちも受験している、グレード試験の認定証がありました。
「私も小学生の時受験していたんだなぁ~」と、
しみじみ…
認定証は写真のようにすべて母が額に入れてくれてあったので、何気なく額裏を開けてみると「講評」が大切にしまってありました。
その受験番号を見てびっくり。
なんと10級は64番。
少子化の今と違ってたくさん受験生がいました。審査員の先生方もさぞかし大変だったことでしょう!
私は静岡県富士市生まれ。
グレード試験の会場へは東海道線を利用。最寄駅から電車に乗って20分ほどの三島駅の目の前のカワイ音楽教室へ。当時先生が引率してみんなで会場に行くという一大イベント。
思い起こせば確かに試験会場は生徒みなさんの靴であふれかえっていました。
それだけ多くの生徒さんがピアノを嗜みグレード試験にチャレンジしていたのですね。
級が上がると事細かに講評が書いてあり(7級は字がにじんで読みにくいですが、何とか読めます)小さな頃の自分を色々と思い出して、苦笑。
とても良い思い出の品物です。
夢がかない音楽教育に携わっていて、自らもピアノに取り組んでいて幸せに過ごしてる今の私が思うこと。
生徒みなさんが大人になってピアノから離れてしまったとしても、認定証や講評を見てピアノを弾いていたこと、グレード試験を受験するために一生懸命練習し、試験で緊張したこと、合格したことが良い経験と思い出のひとつになると嬉しいです。
それとあの頃、頑張って弾いた曲、泣いたり笑ったり努力したこと、発表会のステージに立ったこと、同じ教室で共に学んだ仲間のこと、送り向かいをしてくれた家族のこと、壁にぶつかり立ち止まったとき励ましてくれた家族や先生のこと、そのすべてが素晴らしい想い出となりますようにと、そんな思いで皆さんとこれからも頑張っていきたいと思います。
頑張ってきたことは必ず将来自分のためになります。
※講評と一緒に、7級を受験した時の試験曲一覧が入っていました。
私は72年生まれなのでちょうど10歳の時の一覧。
7級の課題曲、ベートーヴェンの「バガテル」は当時とても好きな曲でした。
思い出の品々から小さな私への母の愛情を感じられた瞬間でした。