ようやく穏やかな春がやってきました!@群馬南部
練習の気分転換に自宅裏の森を散策してたら
なんとふきのとうが顔を出していました。
いくつか採ってふき味噌にしました。
春の香りに癒されています。
ステージでのハプニングは誰でも経験があるはずです。
どんなに有名なピアニストでもパーフェクトなステージは 数年に一回程度らしいです。
どこか、腑に落ちないことがあったり ホールの響きやピアノの調子などが気に入らなかったりと 何かしら掘り下げれば出てくるわけです。
ある巨匠ピアニストいわく「完璧な演奏はレコードで聴いてください」 「ライブステージは演奏家も興奮したり緊張したり、他にも色々あって意図した響きが出ない」などと話していたのを聞いたことがあります。
そして、正確に弾くことも大切ですが、コンサートの雰囲気を楽しみ演奏家とお客様とのコミュニケーションも大切にしたいと言うこともあるのかと思います。そして、そんなテンションの中から天から天使が下りて素晴らしい演奏になることもあります。これがライブ(ライブ録音)の良いところですね。
同じような事?ですがこんな話もあります。
あの「The Beatles」全盛期のころにあった話ですが。
コンサート中は歓声や奇声が大きくて 歌も演奏も全然聴こえないこともしばしばでした。
また当時のPAってその程度でした。
ついに、高いチケット買った人達からから曲が聴こえなく つまらないとクレームが・・・
そして、そんな環境の中の演奏ですから気分が盛り上がらず ラフな演奏になってしまいます。
そんな中、ジョンレノンは「曲を聴くならレコードで! 僕たちを観たいならコンサートホールで」なんて言い返したのは 有名な話です。
そういえば、私の最大のハプニングは、コンサート中に ピアノの弦が切れたことですね・・・。
当然、頭の中は一瞬真っ白!どうしたら良いのか??
こんなパニックの最中ふっと思ったことがあります。
アリシア・デ ラローチャ来日中のコンサートで(たしか、モーツァルトのコンチェルトだったか)演奏中に弦が切れてしまったが、ラローチャはまるで動じることなく、難なくやり過ごしていた事を思い出しました。
そのラローチャをお手本に、私も動じることなく(ほんとはドキドキでしたが(笑))いったん演奏を中断して袖に戻りました。
調律師さんが応急処置で弦を張り替えてくださって、再度、演奏を開始しました。そのことで気が動転してしまって曲が弾けなくなってはいけないと思い「心頭滅却」心を落ち着かせ、無事最後まで弾き通せまるよう頑張りました。
なぜか、いつもより拍手喝采でした(笑)
こんなハプニングはあまりある事ではなく、良い経験??だと思い、今でも精神面の良い試練だったと思っています。
また今では良い思い出になっています。
ところで、その時の曲は?なんだったか知りたいと思いませんか?
その曲は「リストのカンパネラ」でした。
切れた弦は dis(レ#)でした。
f sempre cresc.トリルで盛り上げる佳境なところで
プッツンでした。
まあ、ステージ上でのハプニングも色々あるでしょうが、気にせず、あわてず、落ち着いて弾き通せる強い心が大切だと思います。
テクニックと一緒に心の強さも養って行きたいと思います。
自分なりに失敗を恐れずに一生懸命弾くことがお客様(リスナー)に感動を与えることにつながるはずです。
何事も、大切な何かを忘れずにといつも思っています。