春感up! 暖かくなってきました。
花粉も黄砂も沢山飛び始めました。そうPM2.5も要注意ですね。
フル装備で最大級の対策が必要ですね。
今回の憧れのピアニストはイングリット・ヘブラーです。
ヘブラーはみなさんご存じ、当代最高のモーツァルト弾きですね。
そのモーツァルトは世界的にみても最高のお手本と評価されています。
ピアニステックな欲望を厳しく抑え、細部まで一点の曇りがない純粋な表現に感動を覚えます。
とにかく余計な解釈や嘘偽りのない純粋な演奏は素晴らしの一言です。
実は、音楽家の私の夫は1996年にヘブラーと一緒に仕事をしています。
その時の思い出話を今でも話してくれます。
夫が言うには、初めてお会いしたときヘブラーが楽屋から出てきて挨拶をするとき、ヘブラーのオーラとでも言いましょうか、一瞬ですが3~4メートルくらい大きな人に見えたそうです。
さすが世界の大物!?(笑)
そして、近寄り握手&ハグした時は、優しい目をした普通のおばあさん?
いや、女性だったとホッとしたそうです。
そして、リハーサルでまたびっくり!
これからリハだと言ってステージに向かうその姿がまた、3~4メートルの大きな人に変わって見えたそうです。
また、その時の目は誰も寄せ付けないほどの眼光を放っていたそうです。
その日のセットリストにある曲「シューベルトの即興曲と楽興の時」をなんとヘブラー本人が納得するまでおおよそ4~5時間弾き込んでいたらしいです。
ステージの袖でピアノを弾いてるヘブラーの後姿を見ていた夫は、今まで見たことないほど、背中からメラメラともの凄いオーラが出ていたのを目の当りにしたそうです。
リハが終わりピアノを離れてステージ袖を歩いてくるヘブラーは一歩一歩と普通のおばあさんに変わっていって、少しの疲れも見せずにニコニコまた談笑していたそうです。
夫は沢山の超大物アーティストや演奏家と仕事をしていますが、ヘブラーの集中力は別物だったと今でも話してくれます。
もちろん、その日のコンサートのヘブラーはパーフェクトな演奏であったのは言うまでもありません。
その後、夫はプライベートでヘブラーと手紙のやり取りをしていました。
とても優しく素敵なおばあさん!?いや失礼、女性だと話してくれます。
そんな純粋でまじめで大物でもとても細やかな心遣いができるからこそ、一聴して解るあんなに素敵なモーツァルトが弾けるのかと納得しました。
ヘブラーを聴いてない方は是非一度聴いてみてくださいね。
そんなヘブラーの音がしてくるはずです。