毎年『えびす講』の日を迎えると桐生市は冬本番になります。
昔から、「足袋と炬燵(こたつ)の使用はえびす講から」なんて言われています。
今年も、もれなく寒さが厳しくなりました。ストーブ出したり、冬物のコートを出したりと「上州名物、空っ風」シーズンの到来です。
ちょうどそんな本格的な冬の始まりのころ、短期レッスンで外国人の男の子がお教室に通い始めました。
T君のお母さんが日本人、お父さんはニュージーランドの方です。
T君はニュージーランドで生まれ育ちました。
何年か前からヨットで世界を旅しながら、今はマレーシアの海上でヨット暮らしをしています。
日本人にはあまり考えられない自由な暮らしに、私たち日本人には羨ましいかぎりです。
T君は3人兄弟の末っ子、兄たちも音楽を勉強しています。
長男はニュージーランドでヴァイオリンとギターを弾いていて、今は大学で作曲の勉強を して、先日も作曲のコンテストで優勝したりと活躍しています。
次男もギターを習っていて、この来日中に私の主人のギターのレッスンを受けたりと熱心な少年です。
そんな将来たのもしい音楽兄弟です。
T君、私の教室の初めてのレッスンではグランドピアノの仕組みについて。
ピアノのメカニズムに興味深々でした。
そしてT君は「エンターテイナー」を披露。
マレーシアで少しピアノを習っていたとはいえ、弾き始めてから5か月とは思えないほどの腕前!!
T君が弾いているのを見てたら、本当に音楽、ピアノを弾くのが楽しいのだなぁ~と私まで嬉しい気持ちでいっぱいでした。
ちなみに気になる教材などは日本では見かけないもので、たぶんアメリカのものかと思われます。たとえば、バーナムとブルグミューラーがごっちゃ混ぜ?クラシックの教本というか、ポップス系の楽譜みたい。コピーし製本した教本だけど解り易そうです。
まずはピアノを弾けるようにして、楽ししさを教え自信をつけさせてから徐々にクラシックに持っていくという感じの教本でした。
T君、短い間だけど一緒に音楽を楽しみましょうね♪